くだものが実るまで

モモの作業

1 摘蕾 (てきらい)

ももの摘蕾の画像

 つぼみがふくらんで先端が赤みがかってきたころ、樹の貯蔵養分の浪費を防ぐために摘蕾を行います。

2 開花

ももの花の画像

 モモの花は4月中旬ごろ咲きます。この時期モモ園は一面モモ色に染まります。モモの葉は、花と一緒か、花より遅れて出てきます。

3 受粉

ももの受粉の画像

 モモは普通、同じ樹の花粉で実がつきますが、花粉のない品種(川中島白桃など)では、人が他の品種の花粉をつけてやります。

4 性フェロモン剤の設置

ももの性フェロモン剤の画像

 農薬(殺虫剤)の使用を削減し、より安全で安心なくだものを生産するため、5月中旬ごろに性フェロモン剤を樹に取り付けます。
  この資材は、害虫のメスが出す誘惑のにおい(性フェロモン)を人工的に合成したもので、果樹園内での害虫の交尾を妨げ、害虫の繁殖を抑えるものです。

1 摘果(てきか)

ももの摘果画像

 おいしいモモの果実は、葉に日光が当たって作り出した養分を貯えてできます。果実1個について、20~30枚の葉がいります。それで、つきすぎた若い果実を間引き取ります。

2 着色管理

ももの着色管理画像

 収穫時期が近づいたら、枝の吊り上げ、葉摘みなどを行って果実に日光を当て、着色を促進します。また、樹の下に反射マルチ(シルバーシート)を敷くこともあります。

3 収穫

ももの収穫画像

 花が咲いてから100日あまり、大きくなった果実は真夏に熟れて甘くなります。収穫は早朝から午前中に収穫され、ていねいに選果場に運ばれます。

4 選別・出荷

ももの選別・出荷画像

 果樹園で収穫された果実は、選果場で大きさや品質で選別されて、市場へ出荷されます。 福島市では、全域で光センサー選果システムが導入され、品質保証の果実が出荷されています。


病害虫防除の画像

 モモは収穫から落葉までの期間が長く、この間に光合成された養分は、貯蔵養分として樹体内に貯えられます。したがって、収穫後も葉を大切にする必要があり、病害虫防除や収穫後の施肥(礼肥)などの作業が行われます。
  11月に入り、低温に合うと葉は一斉に落葉し、樹は休眠に入ります。

せん定の画像

 冬の大切な作業にせん定という枝を切る仕事があります。来年、葉や果実によく光が当たり、また仕事がしやすいように、不要な枝は樹が休眠している冬の間に切り落とします。


ナシの作業

1 開花

なしの花の写真

 4月下旬、ナシ園では白い花が咲き、雪が積もった野原のようになります。ナシの花は7~8個ずつまとまって咲き、基部の花から咲き始めます。

2 受粉

なしの受粉の画像

 ナシは同じ品種の花粉がついても、実がほとんどつきません。それで、違う品種の樹を混ぜて植えたり、人が違う品種の花粉をつけてまわったりして、よい果実がなるようにします。

3 性フェロモン剤の設置

性フェロモン剤の画像

 農薬(殺虫剤)の使用を削減し、より安全で安心なくだものを生産するため、5月中旬ごろに性フェロモン剤を樹に取り付けます。
  この資材は、害虫のメスが出す誘惑のにおい(性フェロモン)を人工的に合成したもので、果樹園内での害虫の交尾を妨げ、害虫の繁殖を抑えるものです。

1 摘果(てきか)

なしの摘果画像

 たくさんの果実の中から、形や育ちの悪い果実を摘み取り、残した果実の生育を助けます。残す果実は「幸水」で10a当たり10,000個程度です。

2 病害虫防除

病害虫防除の画像

 くだものは、いろいろな病気や害虫の被害を受けたりします。病気や害虫の被害を受けた果実は、商品としての価値を損ないますので、病気や害虫駆除のため薬剤を散布しています。
  また、最近では性フェロモン剤を利用した防除法が推進されています。


1 収穫

なしの収穫画像

 収穫期が近づくと、果皮の緑色が薄れ、糖度が上昇し、果肉が軟らかくなってきます。収穫した果実は、傷がつかないよう果梗をはさみで切って、選果場に運ばれます。

2 選別・出荷

選別・出荷画像

 果樹園で収穫された果実は、選果場で大きさや品質で選別されて、市場へ出荷されます。 福島市では、全域で光センサー選果システムが導入され、品質保証の果実が出荷されています。

1 せん定

せん定の画像

 冬の大切な作業にせん定という枝を切る仕事があります。来年、葉や果実によく光が当たり、また仕事がしやすいように、不要な枝は樹が休眠している冬の間に切り落とします。

2 枝の誘引(棚結い)

なしの棚結いの画像

 残した枝は、ひもで棚にくくりつけます。台風で果実が落ちるのを防ぐため、日本では、棚栽培が行われています。


リンゴの作業

1 開花

りんごの花の画像

 4月の終わりから5月の始め、リンゴ園は白い花と甘い香りに包まれます。リンゴの花は4~7個ずつ集まってつき、真ん中の花から咲きます。

2 受粉

りんごの受粉画像

 リンゴの花は、違う品種の花粉がつかないと実になりません。そのため、農家はよいリンゴができるように人工受粉を行ったり、みつばちを園内に放って受粉を助けてあげます。

3 性フェロモン剤の設置

性フェロモン剤の画像

 農薬(殺虫剤)の使用を削減し、より安全で安心なくだものを生産するため、5月中旬ごろに性フェロモン剤を樹に取り付けます。
  この資材は、害虫のメスが出す誘惑のにおい(性フェロモン)を人工的に合成したもので、果樹園内での害虫の交尾を妨げ、害虫の繁殖を抑えるものです。

1 摘果(てきか)

りんごの摘果画像

 ついた実を全部ならせると、果実が小さくなったり、樹の力が衰えて、来年果実がならなくなってしまいます。そのため、6月から7月ごろ、つきすぎた果実を間引き取ります。こうすることで大きくて、おいしいリンゴができるのです。

2 病害虫防除

病害虫防除の画像

 くだものは、いろいろな病気や害虫の被害を受けたりします。病気や害虫の被害を受けた果実は、商品としての価値を損ないますので、病気や害虫駆除のため薬剤を散布しています。
  また、最近では性フェロモン剤を利用した防除法が推進されています。


1 着色管理

りんごの着色管理画像

 収穫期が近づいたら、枝の吊り上げ、葉摘み、玉回しなどを行って果実に日光を当て、 着色を促進します。また、樹の下に反射マルチ(シルバーシート)を敷くこともあります。

2 収穫

りんごの収穫画像

 気温が低くなるとリンゴは赤く色づき始め、果実の成熟が進むと、蜜が入ります。11月になると「ふじ」の収穫が始まり、傷を付けないよう一つ一つていねいに収穫されます。

3 選別・出荷

選別・出荷画像

 果樹園で収穫された果実は、選果場で大きさや品質で選別されて、市場へ出荷されます。 福島市では、全域で光センサー選果システムが導入され、品質保証の果実が出荷されています。

せん定の画像

 冬の大切な作業にせん定という枝を切る仕事があります。来年、葉や果実によく光が当たり、また仕事がしやすいように、不要な枝は樹が休眠している冬の間に切り落とします。


サクランボの作業

1 開花

さくらんぼの花の写真

サクランボの花は4月下旬ごろ咲きます。この時期サクランボ園は白い花と甘い香りに包まれます。サクランボの花は20~30個ずつまとまって咲きます。

2 受粉

さくらんぼ受粉の画像 サクランボの花は、違う品種の花粉がつかないと実になりません。そのため、農家は良いサクランボができるように、違う品種の樹を混ぜて植えたり、人が違う品種の花粉をつけてまわったり、みつばちを園内に放って受粉を助けてあげます。

3 摘果(てきか)

さくらんぼ摘果の画像 ついた実を全部ならせると、果実が小さくなったり、樹の力が衰えて、来年果実がならなくなってしまいます。そのため、5月ごろ、つきすぎた果実を間引き取ります。こうすることで大きくて、おいしいサクランボができるのです。

4 着色管理

さくらんぼ着色管理の画像 収穫時期が近づいたら、葉摘みなどを行って果実に日光を当て、さらに、樹の下に反射マルチ(シルバーシート)を敷いて着色を促進します。

1 収穫

さくらんぼ収穫の画像

 花が咲いてから50日あまり、大きくなった果実は熟れて甘くなります。傷を付けないよう一つ一つていねいに収穫されます。収穫は朝の気温の低い時に行うと日持ちが良くなります。

2 選別・出荷

さくらんぼ選別・出荷の画像

 果樹園で収穫された果実は、大きさ、着色、品質で選別されて、市場へ出荷されます。


さくらんぼ病害虫防除の画像

 サクランボは収穫から落葉までの期間が長く、この間に光合成された養分は、貯蔵養分として樹体内に貯えられます。したがって、収穫後も葉を大切にする必要があり、病害虫防除や収穫後の施肥(礼肥)などの作業が行われます。
  11月に入り、低温に合うと葉は一斉に落葉し、樹は休眠に入ります。

さくらんぼせん定の画像

 冬の大切な作業にせん定という枝を切る仕事があります。来年、葉や果実によく光が当たり、また仕事がしやすいように、不要な枝は樹が休眠している冬の間に切り落とします。